好きな人や気になる相手が、いま自分をどう思っているのか。連絡の間隔が空いたり、態度が読めなかったりすると、その一点だけが頭から離れなくなることがあります。
タロットは、そんなときに「いまの関係を言葉にして整理する」ための道具として使われてきました。この記事では、相手の気持ちを読むときに使われる代表的なスプレッド3種の並べ方と、大アルカナ22枚の読み解き例を、編集部が主要なタロット解説書・複数媒体の解説を照合して整理します。


【一言でいうと】タロットで読む「相手の気持ち」とは何か

タロットで読む「相手の気持ち」とは、相手の本心を言い当てた答えではなく、いまの関係にどんな傾向があるかを整理するための手がかりとされています。カードは絵柄の象徴を通して、状況を別の角度から眺め直させてくれる道具、という位置づけです。
そのため、同じカードでも読み手や状況によって受け取り方は変わります。占いの結果は判断材料の一つで、どう動くかを決めるのはあくまで自分自身です。
この記事の要点
- タロットは相手の本心を確定させるものではなく、関係の傾向を整理する読み解きの技法とされる
- 相手の気持ちを見るなら、一枚引き・フォーカード・ヘキサグラムの3種が定番
- カードの意味は流派によって差があるため、絵柄から受けた印象と合わせて読む
タロットで読み取りやすいこと・読み取りにくいこと
読み取りやすいのは「いまの空気感」や「関係の傾向」といった、曖昧さを含んだ質問です。反対に、相手の確定的な本心や、日時まで決まった未来の行動は、カードで読み切れる領域ではないと考えられています。
| 質問のタイプ | 読み取りやすさ | 例 |
|---|---|---|
| いまの距離感・関係の傾向 | 読み取りやすい | いま相手は私との関係をどう感じている傾向がありそうか |
| 自分の受け取り方・思い込み | 読み取りやすい | 私はこの関係を実際より重く見ていないか |
| 次に自分ができること | 読み取りやすい | いまの私にできることは何か |
| 相手の確定的な本心 | 読み取りにくい | 相手は私を好きか嫌いか、どちらか |
| 日時が決まった未来の行動 | 読み取りにくい | 相手は何月何日に連絡してくるか |
結果は参考の一つ。行動を決めるのは自分
カードが望まない絵柄でも、それが関係の結論になるわけではありません。読み解きはあくまで現状の見取り図で、そこから何をするかは自分で選べます。
逆に、望む絵柄が出たときも同じです。結果を根拠に相手へ何かを要求しない、という線引きを最初に決めておくと、占いとの距離が保ちやすくなります。
相手の気持ちを占う前に決める3つのこと

引く前の準備で、読みやすさは大きく変わります。カードを混ぜる前に、次の3つだけ決めておきましょう。
1質問を1つに絞る
「相手の気持ちと、連絡が来るかと、この先どうなるか」を一度に聞くと、どのカードが何に答えているのか分からなくなります。まずは「いま相手は私との関係をどう感じている傾向があるか」のように、聞きたいことを一文にまとめます。
2期間を区切る
「いま」なのか「今月中」なのかで、読み解きの前提は変わります。相手の気持ちを見るときは、状況が動きやすい範囲として1週間〜1か月程度に区切る読み方がよく紹介されています。
3結果の使い道を先に決める
「良い結果なら連絡する」「そうでなければ一度距離を置く」など、引く前に使い道を決めておきます。決めずに引くと、納得できるまで引き直す流れに入りやすくなります。
状況別・タロットに向く質問文の例
タロットは、はい/いいえで断定を求める聞き方より、「どんな傾向か」「何ができるか」を尋ねる聞き方のほうが読み解きやすいとされています。状況別に、向く聞き方と向かない聞き方を並べてみます。
| 状況 | 向かない質問文 | 向く質問文 |
|---|---|---|
| 片思い | 相手は私を好きですか | いま相手は私との関係をどう感じている傾向がありますか |
| 音信不通 | いつ連絡が来ますか | 連絡が途絶えている背景として、どんな状況が考えられますか |
| 連絡するか迷う | 連絡したら返事は来ますか | いま私から連絡することは、関係にどう作用しそうですか |
| 友人関係 | 相手は私を友達だと思っていますか | いまの2人の距離感は、どんな状態にありますか |
| これから | 付き合えますか | この関係で、いまの私にできることは何ですか |
はい/いいえで答えを出したい場合は、専用の引き方を使う考え方もあります。ただしその場合も、出た答えを最終決定として扱わないほうが安全です。
相手の気持ちを読むスプレッド3種と並べ方
スプレッドとは、カードを置く位置と、その位置が何を表すかを決めた並べ方のことです。相手の気持ちを見る場面では、一枚引き・フォーカード・ヘキサグラムの3種がよく使われます。
まずは3種の違いを一枚の図で比べてみてください。金色のカードが「相手の気持ち」を受け持つ位置です。

| スプレッド | 枚数 | 難易度 | 向く悩み |
|---|---|---|---|
| 一枚引き(ワンオラクル) | 1枚 | 初心者向け | いまの気持ちの傾向だけ知りたい |
| フォーカード | 4枚 | 初〜中級者向け | 片思い・温度差が気になる |
| ヘキサグラム | 7枚 | 中級者向け | 音信不通など事情が複雑 |
| ケルト十字 | 10枚 | 中級〜上級者向け | 関係全体をじっくり読みたい |
一枚引き(ワンオラクル)|今の気持ちの傾向をつかむ
質問を決めてカードを混ぜ、山から1枚だけ引いて表に返す引き方です。位置の意味を覚える必要がなく、絵柄から受けた印象をそのまま言葉にする練習にも向いています。
読み方の例を挙げます。「いま相手は私との関係をどう感じている傾向がありますか」と尋ねてカップの2が出た場合、一般的には向き合う気持ちや対等な関係の芽を示すと読み解かれることが多いカードです。
ここで大切なのは、「両想い」と結論づけないことです。「相手も関係を意識している傾向がありそう」くらいの温度で受け取り、日付と質問文とともに書き留めておくと、後から読み返して精度の感覚がつかめます。
フォーカード|相手・自分・2人の状況・この先を並べて見る
左から4枚を横一列に並べ、1枚目=相手の気持ち、2枚目=自分の気持ち、3枚目=2人の現在の状況、4枚目=この先の流れ、と読む並べ方です。相手だけを見ずに済むのが、この配置の利点です。
1枚目と2枚目を見比べると、温度差があるのか、実は近い場所にいるのかが視覚的に分かります。3枚目には、2人の間にある事情(忙しさ、周囲の目、過去のやりとりなど)が表れると読まれます。
4枚目は「決まった未来」ではなく、いまの流れが続いた場合の方向として受け取るのが一般的です。4枚目が思わしくないときこそ、2枚目と3枚目に打つ手のヒントを探すのが、このスプレッドの使い方です。
ヘキサグラム|過去〜近い未来と相手の気持ちを合わせて読む
2つの三角形を重ねた形に6枚を置き、中央に7枚目を置く並べ方です。位置の対応には流派差がありますが、1=過去、2=現在、3=近い未来、4=相手の気持ち、5=周囲の状況、6=自分にできること、7=最終的な見通し、とする配置がよく紹介されています。
時間の流れ(1〜3)と気持ち(4・5)を同時に置けるため、音信不通のように「いつから、なぜ」が絡む相談に向いています。4だけを取り出さず、2の現在や5の周囲と合わせて読むのがコツです。
枚数が多い分、解釈には時間がかかります。慣れないうちは、7枚すべてを説明しようとせず、4と7の2枚を軸にして残りを補足として読むと迷いにくくなります。
ケルト十字は8番目が「相手の気持ち」。10枚は中級者向け
ケルト十字は10枚を使う伝統的な並べ方で、右側に縦一列に並ぶ4枚のうち、下から2番目(通算8枚目)が「周囲・相手から見た自分」を表すとされます。ここを相手の気持ちとして読む解説が多く見られます。
ただし10枚は情報量が多く、読み慣れていないと結論がぼやけがちです。相手の気持ちだけを知りたい段階では、無理にケルト十字を選ばなくても構いません。
大アルカナ22枚|相手の気持ちの読み方一覧

ここではライダー版(ウェイト=スミス版)の一般的な解釈をもとに、大アルカナ22枚を「相手の気持ち」の文脈に置いたときの読み解き例をまとめます。流派や解説書によって読みは異なるため、絵柄から受けた印象と合わせて調整してください。
| カード | 正位置の読み解き例 | 逆位置の読み解き例 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| 愚者 | 肩の力が抜けた自由な関心 | 気まぐれ・まだ定まらない | 始まりの余白 |
| 魔術師 | 自分から働きかけたい意欲 | 言葉が先行しがち | 行動の兆し |
| 女教皇 | 静かに見守る・慎重 | 感情を出せずにいる | 沈黙は無関心と限らない |
| 女帝 | 受け入れる・慈しむ気持ち | 甘えや依存が混じる | 穏やかな好意 |
| 皇帝 | 責任を持って向き合う姿勢 | 意地や主導権へのこだわり | 硬さが出やすい |
| 法王 | 誠実に関係を築きたい | 建前が優先されている | 常識的な距離感 |
| 恋人 | 惹かれている・楽しさを感じる | 迷い・選びきれない | 恋愛文脈の定番札 |
| 戦車 | 前に進もうとする勢い | 空回り・急ぎすぎ | 勢い任せの傾向 |
| 力 | 時間をかけて向き合う気持ち | 我慢が続いている | 粘り強さの札 |
| 隠者 | ひとりで考えたい時期 | 閉じこもりがち | 距離を取りたい合図 |
| 運命の輪 | 流れに任せた関心 | タイミングが噛み合わない | 状況次第で動く |
| 正義 | 公平に見ようとしている | 判断を保留している | 白黒つけたい心理 |
| 吊るされた男 | 動けないが気にかけている | 停滞に疲れている | 身動きの取れなさ |
| 死神 | いまの形を切り替えたい | 切り替えの途中 | 終わりの断定はしない |
| 節制 | 穏やかに歩み寄りたい | 噛み合わせの調整中 | ほどよい距離 |
| 悪魔 | 離れがたい強い引力 | 執着から抜け出そうとする | 依存に注意する札 |
| 塔 | 感情が急に動いている | 動揺が長引いている | 衝撃の象徴 |
| 星 | 穏やかな期待を持っている | 期待が薄れている | 希望の札 |
| 月 | 本心を出しきれず揺れている | 不安が晴れていく途中 | 曖昧さの象徴 |
| 太陽 | 素直に好意を感じている | 素直さが影を潜める | 明快な好意 |
| 審判 | やり直しを考えている | 踏み切れずにいる | 再会・再考の札 |
| 世界 | 関係に満足している | 完成をまだ実感できない | ひと区切りの札 |
※上記は伝統的な解釈をもとにした読み解きの例であり、相手の心情を確定させるものではありません。
恋愛で気持ちを読むときによく注目されるカード
相手の気持ちを見る場面で話題になりやすいのは、恋人・女帝・戦車・正義・月・塔・悪魔・隠者・死神あたりです。絵柄の印象が強く、受け取り方が分かれやすいカードが並びます。
たとえば死神や塔は不吉に見えますが、関係の「終わり」ではなく「いまの形が変わろうとしている」と読み替える解説が一般的です。隠者や女教皇も、無関心ではなく「いまは一人で考えたい時期」と読まれることが多いカードです。
悪魔は強い引力を示す一方で、依存のサインとしても読まれます。こうしたカードが出たときほど、結論を急がずに他の位置のカードと合わせて眺めてみてください。
小アルカナ(カップ・ペンタクル等)はスートで大枠をつかむ
小アルカナは56枚あり、1枚ずつ覚えるのは大変です。まずは4つのスート(記号)が何を担当するかを押さえると、相手の気持ちの大枠がつかめます。
| スート | 担当するテーマ | 相手の気持ちの文脈での読み解き例 |
|---|---|---|
| カップ(聖杯) | 感情・愛情 | 気持ちそのものが動いている状態 |
| ワンド(棒) | 情熱・行動 | 会いたい・動きたいという勢い |
| ソード(剣) | 思考・言葉 | 考えすぎ・言葉での行き違い |
| ペンタクル(金貨) | 現実・安定 | 生活や条件を踏まえた慎重さ |
カップが多く出れば感情が動いている場面、ソードが多ければ頭で考えている場面、というように、枚数の偏りからも傾向が読み取れます。数字は小さいほど始まり、大きいほど成熟や区切りを示すと読まれるのが一般的です。
逆位置・出方のクセをどう受け取るか

逆位置は「悪い意味」と受け取られがちですが、多くの解説では正位置の意味の勢いが弱まっている、あるいは内側に向かっている状態として扱われます。意味が正反対になると決まっているわけではありません。
そもそも逆位置を採用しないで読む流派もあります。慣れないうちは逆位置を使わず、正位置の意味だけで読むと混乱が減ります。
逆位置ばかり出るときの考え方
逆位置が続くのは、シャッフルの仕方でカードの向きが偏っているだけ、というケースがよくあります。カードを混ぜる工程を見直すと、向きの偏りは自然に解消することが多いものです。
それでも気になるときは、「いまは物事がゆっくり動く時期」というくらいの受け取り方に留めておきましょう。逆位置の多さを不吉さの証拠として扱わないほうが、読み解きは安定します。
辛口に読むときの線引き
厳しめに読むこと自体は、現実的な判断の助けになります。ただし辛口の読みは、自分を責める材料ではなく、次の行動を決めるための情報として使うのが前提です。
「脈がないから自分に価値がない」といった読み替えは、カードの意味を超えています。厳しい結果が出たときほど、事実(連絡の頻度など)と解釈を分けて書き留めてみてください。
タロットで相手の気持ちを占うときの注意点

タロットは手軽に引ける分、使い方を決めておかないと、気持ちを整理するどころか揺さぶられる道具になってしまいます。占いとの付き合い方として、次の点を意識しておきましょう。
同じ質問を繰り返し引くと、望む答えが出るまで続けてしまい、最初の読み解きも信じられなくなります。納得できないときこそ引き直さず、日を置いて状況が動いてから引くのが、長く付き合うためのルールです。
占い結果を人間関係の判断材料にしすぎない
カードは相手の同意なく引けてしまいますが、そこで読み取ったものは相手の発言ではありません。結果をもとに相手の態度を決めつけると、関係そのものが窮屈になります。
相手の気持ちを確かめたいなら、最終的には本人とのやりとりが必要です。タロットは、その会話をどう始めるかを考えるための準備として使うと収まりがよくなります。
健康・お金・法律に関わる悩みは専門家へ
体調の不安、金銭トラブル、別居や離婚といった法律が絡む問題は、占いで判断する領域ではありません。医療・法律・お金に関わる重大な判断は、占いではなく各分野の専門家にご相談ください。
占いはあくまで気持ちの整理に使い、事実関係の解決は専門家に任せる。この線引きを守ることが、結果的に自分を守ることにつながります。
自分で読めないときに相談する方法

自分で引いてみても納得できない、あるいはカードの意味が状況と結びつかない——そんなときは、第三者に読んでもらう選択肢があります。相談方法は大きく分けて2つです。
| 相談方法 | 費用の目安(執筆時点) | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 電話占い | 1分200〜400円前後が中心 | いますぐ・匿名で相談したい |
| 対面占い(占い館) | 20分2,000〜3,000円前後が中心 | 実際に並べたカードを見ながら聞きたい |
※料金は2026年7月時点で各社公式サイトに掲載されている一般的な水準です。実際の単価・初回特典の条件は各公式サイトでご確認ください。
初めて利用する場合は、初回登録時に無料鑑定分のポイントが付く形式のサービスが多く見られます。特典の付与条件と有効期限は公式サイトで確認してから申し込むと、想定外の費用を避けられます。
タロット以外の占術も含めて相談先を選びたい場合は、占術別の特徴を比較した記事を用意しています。
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よくある質問
※本記事のタロットの解釈は伝統的な解釈・心理的な観点に基づく一般的な傾向であり、科学的に効果や的中を保証するものではありません。参考の一つとしてお読みください。料金等は執筆時点(2026年7月)の各公式サイト情報です。医療・法律・お金に関わる重大な判断は、占いではなく各分野の専門家にご相談ください。
まとめ|読み解きは「相手を決めつけない」ために使う
タロットで相手の気持ちを読むときは、一枚引きで傾向をつかみ、フォーカードで相手と自分を並べ、事情が複雑ならヘキサグラムへ広げる——この順番で覚えると迷いにくくなります。
カードの意味は流派によって幅があるため、一覧はあくまで出発点です。絵柄から受けた印象と、実際の状況を照らし合わせて言葉にしていくことが、読み解きの中心になります。
そして、読み解きの目的は相手を決めつけることではありません。いまの関係を整理し、自分がどう動くかを選ぶための材料として、無理のない距離で使ってみてください。