無料の命式ツールを触っていて、日柱のところに「辛丑」と出てきた——そこから調べ始めた方が多いと思います。読み方すら分からないまま、性格や相性の解説を読んでも頭に入ってきません。
この記事では、辛と丑がそれぞれ何を指すのかから順に見ていきます。流派によって説明が分かれる項目には、その旨を必ず添えました。ひとつの解説を正解として受け取らずに済むはずです。


辛丑(かのとうし)は、六十干支の38番目にあたる組み合わせ

辛丑は「かのとうし」と読みます。音読みで「しんちゅう」と読まれることもあり、どちらの読み方も使われています。
辛は十干のひとつで、五行では金にあたり、そのなかでも陰の側として説明されます。丑は十二支の2番目で、五行では土にあたるとされます。
六十干支の並びでは38番目で、前が庚子、次が壬寅です。60種類が順に巡る仕組みそのものについては、別の記事にまとめました。
なお、同じ字を使う「辛丑条約」は1901年に結ばれた歴史上の条約の名前で、四柱推命や算命学の干支とは別のテーマです。この記事が扱うのは干支のほうです。
辛と丑が組み合わさると、どう説明されるか

干支は、十干と十二支のそれぞれの性質を重ねて読まれます。「この干支だからこうなる」と断定するのではなく、そう説明されることが多い、という形で受け取ってください。
辛はどんな性質として語られるか
辛は五行の金の陰にあたり、掘り出したままの鉱石ではなく、磨き上げられた宝石や刃物にたとえて説明されることが多い干です。硬さよりも繊細さ、鋭さや美意識といった言葉が添えられます。
丑はどんな季節・性質として語られるか
丑は冬の終わりにあたる支として説明されます。土の中で次の季節の準備が進んでいる時期にたとえられ、じっと動かずに蓄える性質として語られることが多い支です。
2つが組み合わさったときの語られ方
土である丑の中から、金である辛が生まれてくる関係として説明されるのが一般的です。土に埋まっている宝石を掘り出す、という比喩が使われることもあります。
ここから「時間をかけて形になる」という読み方が導かれます。ただしこれは解釈であって、そうなると決まっているという意味ではありません。
辛丑の日柱で語られる性格の傾向

日柱は、その人自身の性質を見るところとして扱われます。以下はいずれも「そう語られることがある」という範囲で読んでください。
こだわりや粘り強さとして語られる面
決めたことを長く続ける、細部まで妥協しない、といった語られ方をします。丑の蓄える性質と、辛の磨き上げる性質が重なると説明されることが多い部分です。
周囲との距離の取り方として語られる面
誰とでもすぐ打ち解けるというより、時間をかけて相手を見るタイプとして説明されます。距離が縮まるまでに時間がかかるぶん、いったん親しくなると長く続くという語られ方をします。
時間をかけて形になると語られる面
早い時期に結果が出るより、年を重ねてから評価されるという説明がよく見られます。大器晩成という言葉が添えられることもあります。
短所として語られやすい面
頑固に見える、感情を表に出さないので誤解されやすい、といった点が挙げられます。ただしこれは欠点というより、意識しておくとよいとされる傾向です。人格を決めつける読み方はしません。
男女別に語られる特徴

解説によっては、女性と男性で語り分けられることがあります。性別で人が決まるという意味ではなく、そう説明されることがある、という枠を必ず添えて読んでください。
女性について語られること
身の回りのものを丁寧に選ぶ、感情を大きく崩さない、といった説明が見られます。控えめに見えて芯が通っているという語られ方もされます。
男性について語られること
目立つ立ち回りより、確実に積み上げる働き方を選ぶという説明が多く見られます。人に合わせすぎず自分の基準を持つ、とも語られます。
どちらにも共通して語られること
時間をかけて信頼を築くこと、決めたことを続けることは、性別を問わず共通して挙げられます。男女で分けて語られる部分は、解説者による違いが大きいところでもあります。
辛丑と他の干支の相性は、見解が分かれる
相性はいちばん知りたいところですが、同時にいちばん解説が割れるところでもあります。ひとつの一覧を正解として受け取らないでください。

相性が良いとして挙げられることが多い組み合わせ
丑と支え合う関係として、巳や酉との組み合わせが挙げられることが多くあります。子との組み合わせも、結びつきの強い関係として語られます。
注意が要るとして挙げられる組み合わせ
未や戌との組み合わせは、違いが出やすいとして挙げられることがあります。ただしこれは「うまくいかない」という意味ではありません。
同じ組み合わせでも媒体によって評価が逆になる
編集部が複数の解説を見比べたところ、同じ組み合わせが一方では良いとされ、別の解説では注意とされている例がありました。どの流派の考え方を採るかで結論が変わります。
相性が合わないとされたときの受け止め方
合わないと出たからといって、関係が悪くなると決まっているわけではありません。違いが出やすいので伝え方を意識するとよい、という程度に受け取るのが実用的です。
辛丑の年は西暦何年か

六十干支は60年で一巡します。つまり辛丑の年は60年ごとに巡ってきます。
60年で一巡すること
十干の10と十二支の12の組み合わせが順に進み、60通りで元に戻ります。年にも月にも日にも同じ仕組みで割り当てられています。
近年および近未来の該当年
近いところでは1901年・1961年・2021年が辛丑の年で、次は2081年です。2021年に生まれた人は、年柱が辛丑になります。
自分の生まれ年が辛丑かどうかを確かめる手順
西暦の年を60で割り、余りが41になれば辛丑の年です。1961年なら60で割った余りが41、2021年も同じく41になります。
年の干支と日柱の干支は別物であること
ここを混同している方がとても多い部分です。生まれ年の干支が辛丑であることと、日柱が辛丑であることはまったく別の話で、性格を見るのに使われるのは日柱のほうです。
蔵干・納音・大運という言葉は、辛丑ではどう扱われるか
命式を見ていると出てくる3つの言葉を、辛丑の場合に即して整理します。いずれも流派によって扱いが分かれる点を先にお断りしておきます。

蔵干(十二支の中に含まれるとされる干)
丑に含まれるとされる干としては、一般に癸・辛・己が挙げられます。ただしどの干を採用するか、生まれた日が月のどのあたりかで区切る日数をどう置くかは、流派によって分かれます。ひとつの表を唯一の正解として扱わないでください。
納音(辛丑に割り当てられる名)
六十干支を2つずつ組にして五行の名を当てる数え方では、庚子と辛丑の組に壁上土(へきじょうど)という名が割り当てられます。
一方で、納音という語を「命式の中で干支が重なる関係」を指す言葉として使う流儀もあります。定義が2系統あるので、どちらの意味で使われているかを先に確かめる必要があります。
大運という言葉が指すもの
大運は、10年ごとに移り変わる運の区切りを見る考え方を指します。日柱そのものの読みとは別の話で、命式全体から算出されます。
異常干支の一覧に辛丑は含まれない
異常干支という言葉を見て不安になった方もいるかもしれません。編集部が確認した範囲では、一般に挙げられる13の異常干支の一覧に辛丑は含まれていませんでした。それ以上の意味づけはしません。
日柱以外の柱に辛丑が出た場合
辛丑は年柱や月柱として出ることもあります。日柱=性格という読み方だけがすべてではないので、どの柱に出ているかを先に確かめてください。
自分の命式をどう読めばいいか迷ったとき

日柱の説明を読んでも、当てはまる気もするし外れている気もする——辛丑のように解釈が分かれる干支では、その状態で止まりやすくなります。解説を何本読んでも、書いてあることが違うので決着がつきません。
無料のツールでできるのは命式を出すところまでで、そこから先の読み解きは人に聞くものです。ツールが出すのは材料で、読み方は分担してもらえるという違いだと考えてください。
電話占いヴェルニの場合、鑑定料は1分180円〜600円(税込・執筆時点)で占い師ごとに異なります。話している時間に応じて加算されるので、辛丑のどこが分からないのかを一つに絞ってからかけるほうが、費用を抑えられます。
医療・法律・お金に関わる重大な判断は、占いではなく各分野の専門家にご相談ください。
辛丑についてよくある質問
※本記事の干支の解釈は伝統的な解釈・心理的な観点に基づく一般的な傾向であり、科学的に効果や的中を保証するものではありません。参考の一つとしてお読みください。
まとめ|辛丑は流派で説明が分かれる前提で読む
辛丑は六十干支の38番目で、辛は金の陰、丑は土にあたるとされます。日柱として出た場合は、こだわりや粘り強さ、時間をかけて形になる面が語られることが多い干支です。
ただし、蔵干の採り方も納音の定義も相性の評価も、流派によって分かれます。ひとつの解説を正解として抱え込まず、分かれている部分は分かれたまま受け取ってください。それが、この干支といちばん付き合いやすい読み方です。