四柱推命のサイトで命式を出したら「日柱=丙申」と表示された。ところが、読み方も、そもそも日柱が何を指すのかも分からないまま画面を閉じてしまう——よくある流れです。
この記事では、編集部が古典に基づく一般的な解説を確認したうえで、六十干支の「丙申」について読み方・成り立ち・納音・日柱としての位置づけを整理しました。扱うのは丙申の1つだけです。


【一言でいうと】丙申(ひのえさる)とは
丙申は六十干支の33番目にあたる組み合わせです。読み方は「ひのえさる」、音読みでは「へいしん」と読みます。十干の「丙(火の陽)」と、十二支の「申(さる)」が組み合わさった形です。

読み方
訓読みで「ひのえさる」です。字面が似ている庚申は「かのえさる」と読むため、混同されやすい組み合わせになっています。
十干の訓読みは五行に「え(兄)」「と(弟)」を付けた形なので、丙は火の兄で「ひのえ」です。この規則を知っておくと、他の干支も読めるようになります。
十干「丙」と十二支「申」の組み合わせ
丙は十干の3番目で、五行では火、陰陽では陽にあたります。申は十二支の9番目で、五行では金に分類される字です。
十干は10種類、十二支は12種類あり、陽どうし・陰どうしの組み合わせしか作られません。そのため組み合わせは120通りではなく60通りになります。
六十干支は、十干10種と十二支12種を順に組み合わせて作られます。丙と申が並ぶのは60通りのうちの1つで、それが33番目にあたります。
納音「山下火」とは

丙申を調べていると「山下火」という語が出てきます。これは納音(なっちん)と呼ばれる分類の呼び名です。
いきなり出てくると戸惑いますが、丙申そのものの別名ではありません。仕組みから見ていきましょう。
納音の仕組み
納音は、六十干支を2つずつ組にして、その組に五行の呼び名を当てる古典の考え方です。60種類を30組に分けるため、呼び名も30種類あります。
呼び名には海中金、大林木といった風景のような言葉が使われます。山下火もそのうちの一つです。
丙申・丁酉の組に当てられる呼び名
丙申と、その次の丁酉が1つの組になり、この組に「山下火」という呼び名が当てられています。丙申だけに付く名前ではなく、2つで1組の呼び名です。
そのため、丁酉を調べても同じ「山下火」という語が出てきます。別の干支なのに同じ呼び名が付くのは、この仕組みによるものです。
納音は流派によって扱いが違う
納音を重視する流派もあれば、ほとんど使わない流派もあります。命式に出てこなかったからといって、見落としというわけではありません。
納音の呼び名から性質を読み解く方法もありますが、こちらも説明が一つに定まっているわけではありません。参考の一つとしてお読みください。
年柱・月柱・日柱で意味が変わる
丙申という組み合わせは、命式のどの位置にあるかで扱いが変わります。ここを押さえておくと、他の解説も読みやすくなります。

日柱とは
命式は年・月・日・時の4つの柱でできていて、日柱は生まれた日の干支が入る位置です。本人を表す位置として扱われる説明が多くあります。
無料のツールで最初に目立つ形で表示されるのも、この日柱であることが多くなります。丙申という2文字が最初に目に入ったのは、そのためです。
月柱・年柱との違い
年柱は生まれた年、月柱は生まれた月の干支が入ります。それぞれが何を表すとされるかは古典の枠組みで決まっており、同じ丙申でも読み方が変わります。
年柱は生まれ育った環境、月柱は社会での立ち位置と結びつけて語られることが多くあります。ここも流派によって説明が分かれる部分です。
「丙申日」「丙申月」「丙申年」は指すものが違う
同じ字が並んでいても、日の干支なのか、月の干支なのか、年の干支なのかで意味が違います。調べるときは、どの柱の話なのかを先に確かめてください。
検索して出てきた記事が日柱の話なのか年の話なのかは、見出しだけでは分かりにくいことがあります。冒頭で範囲を確かめてから読み進めてください。
中国式と日本の四柱推命では用語も読み方も違う
検索していると「丙申日透壬水」のような表記に行き当たることがあります。これは中国式の命式読解で使われる書き方で、日本の四柱推命の解説とは体系が違います。
用語も読み方も別のものとして扱われているため、両方の説明を混ぜないほうが混乱しません。
古典で丙申の性質はどう説明されるか

性質の説明は、丙と申それぞれのたとえから広まりました。言い切らずに、語られてきた内容だけを置いていきます。
象徴として語られるイメージ
丙は太陽の光にたとえられ、申は身軽で好奇心のある動きにたとえられます。この2つが重なった形として語られるのが一般的です。
ただし、丙は火で申は金にあたるため、五行としては性質の違うものが同じ柱に並びます。この組み合わせ自体が語られ方に影響するとも説明されます。
よく語られる傾向
場を明るくする、行動が早い、切り替えが早い——こうした傾向がよく挙げられます。どれも「そう説明されることがある」という水準の話です。
短所として語られる面
興味が移りやすい、一つのことを続けにくいといった面も併せて語られます。長所と短所は同じ性質の別の見え方として説明されます。
どちらか一方だけを取り出して当てはめると、実際の姿から離れていきます。両方を並べて読んでおくほうが偏りません。
性質は日柱だけで決まるものではない
四柱推命は、4つの柱をまとめて読むことを前提にしています。日柱の2文字だけで人となりを決める読み方はされていません。
丙申は男女で語られ方が変わるのか

解説によっては、男女で分けて書かれていることがあります。その背景も含めて整理します。
男性について語られること・女性について語られること
男性については行動の速さや外向きの動きが、女性については人当たりの良さや切り替えの早さが挙げられる、という書き分けが見られます。どちらも「そう説明されることがある」という範囲です。
読んで違和感があるなら、当てはめずに置いておいて構いません。書き分けのほうを絶対視する必要はありません。
ただし、どちらの説明も同じ丙申という組み合わせから導かれたものです。書き分けの根拠が示されていない場合も多くあります。
なぜ男女で書き分けられてきたのか
古典が書かれた時代には、性別による役割の違いが前提になっていました。その枠組みをそのまま現代の生き方に当てはめる必要はありません。
丙申の年・月・日はいつ?

丙申がめぐってくる周期は、規則的に決まっています。
丙申の年
六十干支は60年で一巡するため、丙申の年も60年ごとに巡ってきます。近年では1956年と2016年が丙申の年にあたり、次は2076年です。
丙の年は西暦の下1桁が6にあたり、そこに申が組む年が60年ごとに来る形になります。
なお、四柱推命では立春を境に年が変わるという説明が主流です。1月生まれや2月上旬生まれの方は、一つ前の年として数える場合があります。
丙申の日は60日に一度巡る
日の干支も60日で一巡します。自分の生まれた日がどの干支かは、暦や命式のツールで確認できます。
月の干支も年によって並びが変わるため、丙申月が毎年同じ月に来るわけではありません。こちらも暦で確かめてください。
年の運勢そのものはここでは扱わない
その年がどんな年になるかという運勢の話は、この記事では扱いません。丙申という組み合わせの説明に限定しています。
年の運勢は、その年の干支と自分の命式の関係で語られるものです。丙申という字の説明とは別の話になります。
丙申をもっと知りたいときの調べ方

もう一歩踏み込みたい場合の進め方をまとめます。
自分の日柱を調べる
生年月日を入れると命式を表示してくれる無料のツールがあります。日柱に加えて、年柱と月柱も同時に確認できます。
時刻を入力できるものと、日付だけのものがあります。時柱まで知りたいなら、時刻の欄があるツールを使ってください。
相性は十二支の関係で語られる
相性の話は、十二支どうしの関係に名前を付けた枠組みで説明されます。関係の呼び名がいくつかある、という点まで押さえておけば十分です。
関係の名前を覚えるより先に、自分の命式の柱がどうなっているかを確かめるほうが順序として進めやすくなります。
占いとの向き合い方
命式から読み取れることは、決めるための材料の一つとして扱ってください。医療・法律・お金に関わる重大な判断は、占いではなく各分野の専門家にご相談ください。
日柱の2文字だけでは分からないと感じたら
日柱という言葉の意味が分からないまま丙申という文字だけを検索してしまったときは、命式全体を見てもらう方法もあります。電話占いヴェルニの場合、鑑定料は1分180円〜600円(税込)で占い師ごとに異なり、新規登録特典があります(内容・条件は公式サイトでご確認ください・執筆時点)。
よくある質問
※本記事の丙申(六十干支)の解釈は伝統的な解釈・心理的な観点に基づく一般的な傾向であり、科学的に効果や的中を保証するものではありません。参考の一つとしてお読みください。
まとめ:丙申は「丙(火の陽)」と「申」が組み合わさった干支
丙申は六十干支の33番目で、読み方は「ひのえさる」。丙は火の陽、申は金にあたり、納音では丁酉との組で「山下火」と呼ばれます。
同じ丙申でも、年柱・月柱・日柱のどこにあるかで読み方が変わります。まずはどの柱の話なのかを確かめてから、命式全体で読んでみてください。