無料の命式ツールで日柱に「癸巳」と出て、そのまま検索した先で「異常干支」という言葉に行き当たり、落ち着かなくなった——この語を調べる方には、そういう経緯の人が多くいます。
この記事では、暦の規則として確かめられることと、語られてきたことを分けて置きます。読み方・該当する年・五行と蔵干・納音・十二運までは規則から導けます。性格や異常干支の記述は、そこから先の別の領域です。


癸巳(みずのとみ)とはどんな干支か

癸巳は、十干の癸と十二支の巳を組み合わせた干支です。読み方は「みずのとみ」で、音読みでは「きし」と読みます。
甲子から数えて30番目に当たる
六十干支は甲子から始まり、癸亥で一巡します。癸巳はそのうちの30番目、ちょうど折り返しの位置に当たります。
年で数えると、直近では2013年と1953年が癸巳の年でした。次に巡ってくるのは2073年です。60年ごとに同じ組み合わせが戻ってきます。
日柱の癸巳と、生まれ年の癸巳は別のもの
命式には年柱・月柱・日柱・時柱があり、それぞれに干支が割り当てられます。日柱が癸巳でも、生まれ年が癸巳とは限りません。逆も同じです。
六十干支の仕組みと調べ方は、次の記事にまとめています。
癸巳の五行と蔵干の組み合わせ

ここからは規則として確かめられる部分です。癸は水の陰、巳は火の陰にあたり、癸巳は水と火という異なる五行が縦に並ぶ組み合わせになります。
干が水、支が火という並び
十干のうち壬と癸が水で、壬が陽、癸が陰です。十二支では巳と午が火にあたり、巳が陰、午が陽とされます。
つまり癸巳は、陰の水の下に陰の火が置かれている形です。同じ五行が重なる干支や、相手を生じる並びの干支とは、構造が違います。
巳の蔵干は戊・庚・丙
十二支にはそれぞれ、内側に含まれるとされる十干が割り当てられています。これを蔵干と呼びます。巳の蔵干は、余気が戊、中気が庚、本気が丙です。
戊は土、庚は金、丙は火です。癸という水の下に、土と金と火が入っているという構造が、癸巳を他の巳の日柱と区別する材料になります。
癸巳の納音「長流水」とは

納音は、六十干支を2つずつ組にして30種類に配する分類です。壬辰と癸巳の組には「長流水(ちょうりゅうすい)」が割り当てられています。
2つで1組という規則
納音は個々の干支ではなく、隣り合う2つの干支に同じ名前が付きます。甲子と乙丑、丙寅と丁卯、というように順に組んでいき、壬辰と癸巳の組が長流水になります。
この割り当ての規則自体は確かめられますが、そこから細かい読み解きを導く部分は流派によって差があるため、この記事では扱いません。
語のイメージから性格を決めない
長流水という語には、長く流れる水という情景が浮かびます。ただし、そのイメージをそのまま性格の説明に読み替えるのは、規則から導けることではありません。
納音は分類名であって、性格の判定ではない——ここは分けておいてください。
癸巳の十二運「胎」の位置づけ

十二運は、干から見た支の位置で決まる規則です。癸から見た巳は「胎」に当たります。
十二運は段階を表す名前
十二運には長生・沐浴・冠帯・建禄・帝旺・衰・病・死・墓・絶・胎・養という12の名前があります。これらは循環する段階に付けられた名前で、良し悪しの順位ではありません。
胎は、その循環のうち、形が定まる前の段階に付けられた名前です。「未熟」「弱い」といった価値判断で読むのは、名前の由来を離れた読み方になります。
十二運だけで人を評価しない
命式には四つの柱があり、十二運もそれぞれに出ます。日柱の十二運が胎であることだけを取り出して、人となりを決めることはできません。
癸巳の性格はどう語られてきたか

ここからは、規則ではなく伝承の領域です。以下はすべて「そう語られてきた」という書き方で読んでください。出典を一つに確定できるものではありません。
水と火が縦に並ぶ組み合わせとして語られること
癸巳は、静かな水の下に火が置かれている形として語られることがあります。そこから、外からは穏やかに見えるが内側には熱がある、といった語り方をされてきました。
また、巳の蔵干に土・金・火が入っていることから、状況に応じて複数の顔を使い分けると語られることもあります。いずれも伝承としての言い方です。
男女で分けて語られることについて
解説によっては男女で語り分けているものがありますが、性別によって傾向が決まると考える必要はありません。同じ日柱でも、育った環境や年齢によって現れ方は変わると説明されています。
読んでいて自分に当てはまらないと感じたなら、当てはまらないままで構いません。
癸巳が異常干支と書かれていたとき

この章が、この記事のいちばんの仕事です。異常干支という言葉で不安になった方に向けて、何が確かで、何が確かでないかを順に整理します。
挙げられる干支も、意味づけも、流派で違う
異常干支という分類は、どの干支を含めるかが解説によって異なります。与えられる意味づけも同じではありません。だからこの記事では、特定の一覧を正解として提示しません。
「そう分類する流派がある」という事実までが、確かめられる範囲です。
配偶者や離婚に関する断定的な記述には、根拠が示されていないことが多い
配偶者に問題が起きる、離婚しやすい——そうした断定を見かけることがありますが、そこに出典が添えられていることはほとんどありません。
読んで怖くなったときは、その記述が何を根拠にしているかを確かめてください。根拠が示されていない断定は、判断の材料としては使えません。
日柱は生年月日から機械的に決まる値
日柱は、生まれた日から暦の規則に従って決まります。人の価値や、これからの関係の行方を決めるものではありません。
異常干支と呼ばれる考え方そのものについては、次の記事で扱っています。
癸巳と語られる相性の見方

相性には、干同士の関係を見る方法と、支同士の関係を見る方法があります。癸巳のように干と支の両方がある場合、どちらを見るかで話が変わります。
干で見る場合と支で見る場合
干で見る場合は、癸という水の性質と相手の干の関係を見ます。支で見る場合は、巳と相手の支が三合や支合の関係にあるかを見ます。
この2つは別の見方なので、片方で良いと出て、もう片方でそうでもないと出ることがあります。食い違うこと自体は珍しくありません。
生まれ年だけでは決まらない
日柱が癸巳であることと、生まれ年の干支は別のものです。相性を生まれ年だけで判断すると、日柱の話とは別のことを見ていることになります。
干支同士の関係の全体像は、次の記事で扱っています。
癸巳に関する用語の一覧

この記事で出てきた用語を、あとから引けるようにまとめます。右端の欄が「規則から導けるか」の目印です。
| 用語 | 癸巳での値 | どこから決まるか | 確かめられるか |
|---|---|---|---|
| 読み方 | みずのとみ(音読みではきし) | 十干と十二支の訓読みの組み合わせ | 規則から導ける |
| 六十干支の順番 | 30番目 | 甲子から順に組み合わせた並び | 規則から導ける |
| 該当する年 | 2013年・1953年(次は2073年) | 60年周期の巡り | 規則から導ける |
| 干の五行 | 癸=水の陰 | 十干の五行と陰陽の割り当て | 規則から導ける |
| 支の五行 | 巳=火の陰 | 十二支の五行と陰陽の割り当て | 規則から導ける |
| 蔵干 | 戊(余気)・庚(中気)・丙(本気) | 十二支ごとの蔵干の配当 | 規則から導ける |
| 納音 | 長流水(壬辰と2つで1組) | 六十干支を2つ組にして30種に配する規則 | 割り当ては規則から導ける |
| 十二運 | 胎 | 干から見た支の位置 | 規則から導ける |
| 性格の傾向 | 解説により異なる | 伝承と流派の解釈 | 語られてきたこと |
| 異常干支の扱い | 含める解説と含めない解説がある | 流派ごとの分類 | 語られてきたこと |
※上の表は一般的な語られ方をもとにした整理であり、解釈の正しさを保証するものではありません。
命式に出た言葉が気になって落ち着かないとき

無料の命式ツールで癸巳と出て、そのあと検索した先に怖いことが書かれていた。家族の日柱まで調べてしまい、本人には言えないまま気にしている——そういう状態で検索を続けてしまうことがあります。
この記事のように規則と伝承を分けても、「では自分の場合はどうなのか」までは、読むだけでは決まりません。
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掲載にあたって、編集部が公式サイト・料金・口コミを確かめています。命式の言葉を怖い意味で受け取ってしまったときに、その語がどう扱われているのかを人に確かめる——そういう使い方が向いています。
癸巳のよくある質問
※本記事の占いの解釈は伝統的な解釈・心理的な観点に基づく一般的な傾向であり、科学的に効果や的中を保証するものではありません。参考の一つとしてお読みください。
まとめ|癸巳は規則で決まる部分と、語られてきた部分に分かれる
癸巳は「みずのとみ」と読み、六十干支の30番目に当たります。癸が水の陰、巳が火の陰で、巳の蔵干は戊・庚・丙。納音は壬辰と組んで長流水、十二運は胎です。ここまでは暦の規則から導けます。
一方、性格の傾向や異常干支の扱いは、流派によって内容が異なります。挙げられる干支も意味づけも同じではないので、特定の一覧を正解として受け取る必要はありません。
配偶者や離婚に関する断定を見かけたときは、根拠が示されているかを確かめてください。日柱は生まれた日から機械的に決まる値であって、人の価値や関係の行方を決めるものではありません。
医療・法律・お金に関わる重大な判断は、占いではなく各分野の専門家にご相談ください。