財布を新しくする日、習い事を始める日、開店の日。せっかくなら縁起のよい日を選びたいと考えたとき、真っ先に名前が挙がるのが一粒万倍日です。
この記事では、2026年の一粒万倍日を月別にまとめ、重なる暦注もあわせて掲載します。日付は編集部が国立天文台暦計算室の公開情報と、複数の暦・吉日一覧を突き合わせて確認しました(2026年7月20日時点)。


一粒万倍日とは?一言でいうと

一粒万倍日は、わずかな一粒の籾が万倍に実るという言い伝えにちなんだ暦注の吉日です。何かを始めるのに縁起がよいとされ、月に4回から7回ほど巡ってきます。
2026年は年間で64日ありました。月に数回めぐる身近な吉日であり、めったに来ない特別な日ではありません。
この記事の要点
- 2026年の一粒万倍日は年間64日。月に4〜7回めぐってくる
- 天赦日と重なるのは3月5日・7月19日・10月1日・12月16日の4日
- 暦注の日付は採用する暦によって差が出るため、出典を確かめて使う
「万倍に実る」という考え方
一粒の籾から稲穂が育ち、たくさんの実をつける様子になぞらえた名前です。始めたことが大きく育つ、という願いが込められた日として受け継がれてきました。
ただし、これは伝統的な言い伝えであって、結果を保証するものではありません。日を選んだから成功するという性質のものではないと押さえておいてください。
一粒万倍日はどう決まる?
意外に説明されていないのが、この日がどうやって決まるのかという点です。仕組みを知っておくと、媒体ごとの食い違いにも納得がいきます。

二十四節気と十二支の組み合わせで定まる
一粒万倍日は「選日」と呼ばれる暦注の一種で、その時期の二十四節気と、日ごとに割り当てられた十二支の組み合わせによって決まります。節気が変わるとどの支が該当するかも変わる仕組みです。
そのため日付が毎月一定にならず、月によって4回だったり7回だったりします。ランダムに決めているわけではありません。
公的な暦には暦注が載っていない
国立天文台が毎年発表する暦要項に掲載されているのは、国民の祝日・二十四節気および雑節・朔弦望・日出入・日食月食などです。一粒万倍日をはじめとする暦注や六曜は、この公的な暦には含まれていません。
つまり暦注の日付には、国が定めた唯一の正解が存在しません。各社の暦や暦注の解説がそれぞれの基準で算出しているため、まれに1日ずれることがあります。
編集部が日付を確認した方法
本記事の日付は、複数の吉日一覧を突き合わせ、内容が一致した日だけを掲載しています。節気の日付そのものは国立天文台暦計算室の公開情報で確認しました。
照合したのは、池田工芸・JR東日本のメディア・招福堂・ハナユメの各吉日一覧です。確認日は2026年7月20日です。
2026年の一粒万倍日 月別一覧

年の後半にお読みの方が多いと思われるため、下半期から先に掲載します。上半期の日付は下段の表にまとめました。
2026年下半期(7月〜12月)の一粒万倍日
| 月 | 2026年の一粒万倍日(曜日) | 日数 | 重なる暦注 |
|---|---|---|---|
| 7月 | 6日(月)・7日(火)・10日(金)・19日(日)・22日(水)・31日(金) | 6日 | 6日=巳の日、19日=天赦日/不成就日、31日=大安 |
| 8月 | 3日(月)・13日(木)・18日(火)・25日(火)・30日(日) | 5日 | 18日=甲子の日 |
| 9月 | 6日(日)・7日(月)・14日(月)・19日(土)・26日(土) | 5日 | 14日=大安、26日=大安 |
| 10月 | 1日(木)・11日(日)・14日(水)・23日(金)・26日(月) | 5日 | 1日=天赦日、11日=不成就日 |
| 11月 | 4日(水)・7日(土)・8日(日)・19日(木)・20日(金) | 5日 | 4日=不成就日、20日=不成就日 |
| 12月 | 1日(火)・2日(水)・15日(火)・16日(水)・27日(日)・28日(月) | 6日 | 15日=大安、16日=天赦日/甲子の日、27日=大安 |
2026年上半期(1月〜6月)の一粒万倍日
| 月 | 2026年の一粒万倍日(曜日) | 日数 | 重なる暦注 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 1日(木)・2日(金)・5日(月)・14日(水)・17日(土)・26日(月)・29日(木) | 7日 | 1日=不成就日、17日=不成就日 |
| 2月 | 8日(日)・13日(金)・20日(金)・25日(水) | 4日 | 重なりなし |
| 3月 | 4日(水)・5日(木)・12日(木)・17日(火)・24日(火)・29日(日) | 6日 | 5日=天赦日/大安/寅の日、17日=大安/寅の日、29日=寅の日 |
| 4月 | 8日(水)・11日(土)・20日(月)・23日(木) | 4日 | 20日=甲子の日 |
| 5月 | 2日(土)・5日(火)・6日(水)・17日(日)・18日(月)・29日(金)・30日(土) | 7日 | 18日=大安、30日=大安 |
| 6月 | 12日(金)・13日(土)・24日(水)・25日(木) | 4日 | 12日=巳の日、13日=不成就日、24日=巳の日 |
上記の日付は、複数の吉日一覧で記載が一致した日のみを掲載しています(編集部確認日:2026年7月20日)。暦注は採用する暦によって差が出ることがあるため、重要な日取りは複数の一覧でご確認ください。
天赦日・大安と重なる日

吉日どうしが重なる日は、他媒体で「最強開運日」と呼ばれることがあります。当メディアとしては効果を断定しませんが、日取りの候補としては分かりやすい目印です。
天赦日と重なる4日
2026年の天赦日は3月5日(木)・5月4日(月)・5月20日(水)・7月19日(日)・10月1日(木)・12月16日(水)の6日で、複数の一覧で一致しました。このうち一粒万倍日と重なるのは4日です。
| 日付 | 重なる暦注 | 備考 |
|---|---|---|
| 3月5日(木) | 天赦日/一粒万倍日/大安/寅の日 | 2026年で最も多くの吉日が重なった日 |
| 7月19日(日) | 天赦日/一粒万倍日 | 不成就日も重なると記載する一覧がある |
| 10月1日(木) | 天赦日/一粒万倍日 | 下半期の候補として挙げられることが多い |
| 12月16日(水) | 天赦日/一粒万倍日/甲子の日 | 年内最後の天赦日 |
大安と重なる日
大安と一粒万倍日が重なる日として、参照した一覧では3月5日(木)・3月17日(火)・5月18日(月)・5月30日(土)・7月31日(金)・9月14日(月)・9月26日(土)・12月15日(火)・12月27日(日)が挙げられていました。
ただし大安は六曜、一粒万倍日は暦注の選日で、まったく別の体系のものです。重なったからといって効力が足し算されるという考え方があるわけではありません。
不成就日と重なる日はどう考える?

吉日と、事を起こすのに向かないとされる不成就日が同じ日に重なることがあります。ここは諸説が分かれる領域です。
諸説あり、決着はついていない
吉日の力が打ち消されると説明する解説もあれば、暦注ごとに由来が違うのだから単純に相殺されるものではないとする解説もあります。どちらが正しいかを決める基準はありません。
気にする方は日を避け、気にしない方はそのまま予定を入れる。実際の受け止め方には、それくらいの幅があります。
不成就日は出典による差がとくに大きい
編集部が確認した範囲では、複数の一覧が一粒万倍日と不成就日の重なる日として1月1日・1月17日・6月13日・7月19日・10月11日・11月4日・11月20日を挙げていました。
一方で、重なる日をこれより少なく記載する一覧もありました。不成就日は媒体による記載の差がとくに大きい暦注ですので、気にされる場合は複数の出典をご確認ください。
一粒万倍日に向いているとされること
伝統的にどんなことに向くと言われてきたのかを整理します。あくまで言い伝えの紹介であり、効果を保証するものではありません。

財布の使い始め
お金が増えて戻ってくるという連想から、財布を使い始める日として選ばれてきました。購入日ではなく、実際に使い始める日を合わせる考え方が一般的です。
2026年下半期であれば、天赦日と重なる10月1日(木)や12月16日(水)が候補に挙がりやすい日付です。
開業・開店・仕事始め
新しく始めたことが大きく育つ、という趣旨に沿うため、開業や開店の日取りにもよく選ばれます。挨拶状の日付として使われることもあります。
ただし開業日は、届出の期限や取引先の都合など実務の条件が優先されます。暦だけで決められる項目ではありません。
習い事・勉強の開始
結果がすぐ出るものではなく、少しずつ積み上がるものとの相性がよいとされています。教室の入会日や、独学を始める日として使われます。
続けるきっかけとして日付を決めておくと、始めやすくなるという実用的な効果は期待できます。
契約・申し込み
入籍や引っ越しの契約、申し込みの日として選ばれることもあります。相手のある手続きなので、先方の都合と合う日を選ぶのが前提です。
候補日が複数あるときの決め手として使うくらいが、無理のない使い方です。
慎重にしたほうがよいとされること

反対に、伝統的に向かないとされてきたことも紹介されています。考え方はシンプルです。
増えると困ることには向かないとされる
万倍に増えるという趣旨から、借入や人からお金を借りる約束は避けるとよいとされてきました。負担も同じように増えるという考え方によるものです。
とはいえ、借入の可否や条件は暦ではなく金利・返済計画・収支で判断するものです。日取りを気にして判断がぶれないようご注意ください。
お金の判断は専門家へ
借入・投資・開業資金の調達といった判断は、金融機関や税理士などの専門家に相談してください。暦注は判断の材料になりません。
医療・法律・お金に関わる重大な判断は、占いではなく各分野の専門家にご相談ください。
日取りを決めるときの現実的な考え方

ここが本記事でもっともお伝えしたい部分です。吉日の情報は、使い方を間違えると生活を窮屈にします。
合わせられなくても問題ありません
一粒万倍日は月に4回から7回めぐってきます。そのすべてに予定を合わせることはできませんし、合わせる必要もありません。
都合のつく日が吉日でなかったとしても、それで何かが損なわれるわけではないと考えてください。
相手や家族の都合を優先してよい
入籍や開店のように相手のある場面では、暦より人の都合が優先します。吉日に合わせるために誰かに無理をさせるのは本末転倒です。
候補日が並んだときの最後のひと押し、という位置づけがちょうどよい距離感です。
待ちすぎて機会を逃さない
次の吉日まで待つあいだに、条件のよい物件や求人がなくなることがあります。動くべきときに動けないほうが、実際の損失は大きくなります。
吉日は参考の一つです。行動を止める理由にするものではありません。
2026年の一粒万倍日についてよくある質問
節目の決断を相談したいときは

日取りが決まっても、そもそも踏み出すかどうかで迷っていることがあります。開業するか、転職するか、その相手と進むのか。日付では答えの出ない問いです。
ひとりで考え込むと、同じところを何度も往復してしまいます。占いは答えを当ててもらうものではなく、迷いを口に出して輪郭をつかむ手段として使うのが現実的です。
※本記事の暦注・吉日の解釈は伝統的な言い伝えに基づく一般的な内容であり、科学的に効果や的中を保証するものではありません。参考の一つとしてお読みください。掲載した日付は、複数の吉日一覧を突き合わせて記載が一致した日のみを採用しました(編集部確認日:2026年7月20日)。二十四節気は国立天文台暦計算室の公開情報に基づきます。暦注は採用する暦により差が出る場合があります。料金等は執筆時点(2026年7月)の各公式サイト情報です。借入・投資・開業など金銭に関わる判断、および医療・法律に関わる判断は各分野の専門家にご相談ください。
まとめ|2026年の一粒万倍日は年間64日
2026年の一粒万倍日は年間64日で、月に4回から7回めぐってきます。下半期では10月1日(木)と12月16日(水)が天赦日と重なる日です。
暦注の日付は採用する暦によって差が出ることがあります。重要な日取りを決めるときは、複数の一覧で確認しておくと安心です。
そして吉日はあくまで参考の一つです。合わせられない日があっても気にせず、相手や自分の都合を優先して構いません。