候補の名前を無料の姓名判断に入れてみたら、サイトごとに吉凶が違う。名づけの時期に、ここで手が止まる方は多くいます。
しかも調べるほど候補が減っていき、最後には呼びたかった名前が残らない。そういう行き止まりに入り込むこともあります。
編集部では、名づけで使われる画数の数え方と、無料の姓名判断サービスが公開している説明を確認しました。ツールの紹介ではなく、名づけの進め方としてまとめています。


名づけの姓名判断は「苗字で決まる部分」を先に確認するのが早い

結論から書きます。姓名判断で使う五つの格のうち、一部は苗字だけで決まるため、名前をどう選んでも動きません。
逆に言えば、名前で調整できる範囲は限られています。そこを先に把握しておくと、候補を絞る作業がずいぶん軽くなります。
名づけで手が止まる原因の多くは、動かせない部分まで良くしようとしていることです。動かせる範囲が分かれば、悩む対象が三分の一ほどに減ります。
この記事で分かること
- 五つの格のうち、名前で動かせる部分はどこか
- 苗字から名前を探す4つの手順
- ツールで結果が割れたときの絞り方
五格のうち、苗字で決まる部分と名前で決まる部分

五つの格が何から決まるのかを整理します。名づけの作業に直結する部分です。
| 格 | 何から決まるか | 名づけで動かせるか |
|---|---|---|
| 天格 | 苗字の画数の合計 | 動かせない |
| 人格 | 苗字の最後の字と名前の最初の字 | 名前の一文字目で動く |
| 地格 | 名前の画数の合計 | 動かせる |
| 外格 | 姓名全体から人格を引いた数 | 間接的に動く |
| 総格 | 姓名すべての画数の合計 | 名前のぶんだけ動く |
天格は苗字だけで決まるため、名づけの検討対象になりません。ここを気に病んでも変えようがない、と先に割り切ってしまうのがコツです。
また、天格は単独では吉凶を見ないという流派もあります。姓は代々受け継がれてきたもので、個人の運を表す部分とは考えない、という立場です。
一方で人格は、姓の最後の字と名前の最初の字を足して求めます。名前の一文字目を変えるだけで動くので、候補の並べ替えで調整しやすい部分になります。
苗字の画数が多い場合・少ない場合
苗字の画数が多いと、総格が大きくなりやすくなります。名前の画数を抑える方向で候補を組むと調整しやすくなります。
ただし、画数の少ない漢字は種類が限られます。読みや意味の候補が狭くなるので、画数だけを追うと選べる名前がほとんど残らないという事態になります。
逆に苗字の画数が少ない場合は、名前側で数を作る余地が広がります。選べる漢字の幅もそのぶん広くなります。
どちらの場合も、先に読みの候補を決めてから画数を合わせるほうが行き詰まりません。画数から入ると、読めない表記に流れやすくなります。
苗字から名前を探す手順

逆引きの進め方です。順に追えば、候補の絞り込みまで進められます。
先に断っておくと、この手順で出るのは「画数の条件を満たす候補」です。そこから実際に呼ぶ名前を選ぶのは、家族の話し合いの領域になります。
1苗字の画数を確定する
使う流派の数え方で苗字の各字を数え、合計を出します。旧字体や異体字の扱いはここで決めておきます。
2動かせる格を特定する
天格は固定なので外します。地格・人格・総格の3つが、名前で調整できる範囲になります。
3良いとされる画数の組み合わせを出す
名前の合計画数を変えながら、3つの格がどう動くかを見ます。すべてを吉数でそろえようとすると候補がほぼ残らないので、優先する格を決めておきます。
4その画数に当てはまる漢字を探す
目標の画数から逆に漢字を探します。読みやすさや意味は、この段階で一緒に確かめます。
候補の漢字が人名用として使えるかの確認先
名前に使える漢字の範囲は法令で定められています。使えるかどうかの判断は占いの領域ではありません。
候補が決まったら、自治体の窓口や法務省が公表している一覧で確認してください。異体字や旧字体は、使えるものと使えないものが分かれます。
届出の期限についても、自治体の案内に従ってご確認ください。画数の検討に時間をかけすぎて、手続きの期限が迫るという事態は避けたいところです。
戸籍の届出に関わる手続きは、自治体の案内が正本です。
ツールによって結果が割れるときの絞り方

同じ名前を入れて吉凶が違うのは、判定の前提が違うからです。主な要因は三つあります。
画数の数え方の流派差、旧字体と新字体の扱い、そして一文字の名前に補助の数を足すかどうか。この3つが違えば、判定は入れ替わります。
ここでおすすめしたい運用があります。複数の結果を平均するのではなく、一つの流派に決めて最後までそれで見ることです。
理由は二つあります。一つは、基準が混ざると候補どうしを比べられなくなること。もう一つは、サイトを増やすほど「どこかで凶と出る候補」ばかりになることです。
実際、五つの格すべてを吉数でそろえられる候補は多くありません。三つのサイトで全部が吉になる名前を探すと、ほとんど残らないという状態になります。
決め方は、数え方の基準が明記されているサイトを一つ選ぶだけで構いません。基準が書かれていないサイトは、比較の土台にできないので外してください。
ひらがな・カタカナの名前はどう扱われるのか
かな文字にも画数が定められており、多くのサービスが対応しています。ただし数え方は流派の差が出やすい部分です。
濁点や半濁点を数に入れるかどうか、拗音や促音を一文字として扱うかどうかで、合計が変わります。漢字より差が出やすいと考えておいてください。
かなの名前を検討している場合も、流派を一つに決めてから比べる形は同じです。
画数以外に見ておきたいこと

画数は判断材料の一つです。名前は生活の中で毎日使われるので、実用の面も一緒に見ておきたいところです。
ここで挙げる観点は、画数と違って流派差がありません。誰が見ても同じように判断できるぶん、家族での話し合いにも使いやすくなります。
読み方が伝わるか。初対面で読んでもらえない名前は、本人が一生説明を求められることになります。
呼びやすいか。漢字の意味に無理がないか。苗字と並べたときの見た目のバランスはどうか。書類に書く場面を思い浮かべると、画数が多すぎる名前の負担も見えてきます。
同姓同名がどれくらいいそうかも、気になるなら確かめておけます。この観点は、画数の吉凶より本人の日常に直接影響します。
実際に紙に書いてみる、声に出して呼んでみる。この二つをやっておくと、画面の上では気づかなかった書きにくさや呼びにくさが見つかります。
画数が気になって決められなくなったときは

良い画数の組み合わせが見つからない、家族と意見が割れる。名づけの時期にはよくあることです。
この状態が続くと、名前を決めること自体がつらくなってしまいます。少し力を抜くための考え方を書きます。
思い出したいのは、判定は流派によって変わるということです。同じ画数でも、採用する流派が変われば評価は入れ替わります。
家族と意見が割れたときも、画数を根拠にした説得は成立しにくくなります。基準が一つに定まらないものを、相手を納得させる材料には使えないためです。
そういうときは、画数以外の観点で話すほうが前に進みます。呼びやすさや意味なら、二人とも同じ土俵で話し合えます。
絶対の基準がないものを絶対の条件にすると、決まらなくなります。画数は最後の後押しに使う、くらいの位置づけにしておくと前に進めます。
医療・法律・お金に関わる重大な判断は、占いではなく各分野の専門家にご相談ください。
名前が一文字だと不利なのか
候補が一文字の名前になったとき、流派によっては補助の数を加えて数えます。数え方が変わるだけなので、一文字だから不利という結論にはなりません。
補助の数を使う流派と使わない流派の両方で候補を見比べて、どちらでも極端に外れない画数を選ぶ、という決め方ができます。
名前の候補を人に見てもらいたいときは

候補の漢字を並べ替えては画数を数え直し、良い組み合わせが見つかっても今度は読みが気になって、また最初に戻ってしまう。名づけの時期にこの往復に入り込む人は少なくありません。
ツールを増やすほど基準が増えて決まらなくなるので、一度、候補を持ったまま人に話して優先順位をつけ直す方法もあります。その相手として電話占いを選ぶ人もいます。
名づけと姓名判断についてよくある質問
※本記事の姓名判断の解釈は伝統的な解釈・心理的な観点に基づく一般的な傾向であり、科学的に効果や的中を保証するものではありません。参考の一つとしてお読みください。
まとめ|動かせる範囲を先に決めると名づけは進む
五つの格のうち、天格は苗字だけで決まります。名前で調整できるのは地格・人格・総格の3つです。
苗字の画数を確定し、動かせる格を特定し、画数の組み合わせを出し、漢字を当てる。この4段階で候補を絞れます。
ツールで結果が割れたら、一つの流派に決めて最後までそれで見てください。画数は材料の一つで、読みやすさや意味も同じくらい大切です。