無料の四柱推命で「日柱=甲戌」と表示されて、その意味を調べに来た方が多いと思います。読み方も分からないまま、相性の情報だけを探しているという状態かもしれません。
この記事では、編集部が古典の解説を確認したうえで、甲戌という干支の成り立ちと、相性を自分で読むための枠組みを整理しました。「相性がいいのは◯◯」という結論だけを並べる形はとりません。


【一言でいうと】甲戌(きのえいぬ)とは

甲戌は六十干支の11番目にあたる組み合わせです。読み方は「きのえいぬ」で、音読みでは「こうじゅつ」と読まれます。
十干の「甲(木の陽)」と、十二支の「戌(いぬ)」が組み合わさった形です。納音(なっちん)という分類では、甲戌と乙亥をあわせて「山頭火(さんとうか)」とされます。
十干「甲」と十二支「戌」の組み合わせ
甲は十干の最初にあたり、五行では木の陽に配当されます。大きな樹木にたとえて説明されることが多い干です。
戌は十二支の11番目で、季節では秋の終わりにあたるとされます。この2つが重なったものが甲戌です。
十干は10で、十二支は12で一周します。この2つを順に組み合わせていくと60通りになり、その11番目が甲戌という位置づけです。
甲戌の年・月・日で指すものが違う
干支は、年にも月にも日にも割り当てられます。「甲戌」と出たときに、それが年柱なのか日柱なのかで読み方が変わるので、後の章で整理します。
古典で甲戌の性質はどう説明されるか

ここからは、古典の解説でどう語られてきたかを紹介します。いずれも断定ではなく、そう説明されることが多いという範囲の話です。
象徴として語られるイメージ
甲戌は、秋の終わりに立つ大樹というたとえで語られることがあります。葉を落としながらも幹は動かない、という情景です。
納音の「山頭火」も、山の頂に映える夕映えの光として説明されてきました。どちらも、目立つ場所に静かに在るという方向のイメージです。
よく語られる傾向
芯が強い、忍耐強い、義理堅いといった言葉で説明されることが多い干支です。一度決めたことを続ける力について触れられることもあります。
戌が守る側の動物として扱われてきたことも、こうした説明の背景にあります。人との約束を重く見る、といった書かれ方をされるのはそのためです。
短所として語られる面
一方で、融通が利きにくい、方針を変えるのに時間がかかると説明されることもあります。長所と短所は同じ性質の裏表として語られるのが古典の書き方です。
性質は日柱だけで決まるものではない
四柱推命では、年柱・月柱・日柱・時柱の全体を見て読み解きます。日柱が甲戌だからといって、その説明がそのまま当てはまるわけではありません。
十二支そのものから性格が語られる形については、こちらで扱っています。
甲戌の相性はどう考えるのか
相性は、この干支でもっとも多く調べられている項目です。ただ、結論を覚えるより関係の名前を知るほうが応用が利きます。

干合(十干どうしの結びつき)
十干には、組になるとされる関係があります。甲は己と組になるとされ、これを干合と呼びます。
干合は十干どうしの話なので、相手の日柱の上の一文字を見れば確認できます。甲戌から見るときは、相手に己が入っているかどうかが目印です。
支合・三合(十二支どうしの結びつき)
十二支にも組になる関係があります。戌は卯と支合、寅・午とあわせて三合の組になるとされます。
三合は3つで一組になる関係なので、寅と午のどちらか一方でも当てはまれば見る価値があります。組み合わせの数が多いぶん、相手の日柱以外の柱で当たることもあります。
冲(向かい合う十二支の関係)
十二支を円に並べたとき、向かい合う位置にあるものを冲と呼びます。戌の場合は辰が該当します。
向かい合うということは、性質が対になっているということでもあります。噛み合わないという説明も、刺激し合うという説明も、どちらも見かけます。
「相性が悪い=ダメ」ではない
冲は、しばしば「相性が悪い」と紹介されます。ですが古典では、関係の性質を表す言葉であって、良し悪しの判定ではありません。
動きが出やすい関係、変化が起きやすい関係として説明されることもあります。分類名を見ただけで不安になる必要はありません。
相性は日柱だけで決めない
相性も、命式(生年月日から出した四つの柱の全体)とお互いの状況で変わります。日柱の一文字だけで判断すると、実際とずれることが多くなります。
甲戌は男女で語られ方が変わるのか

「甲戌 男性」「甲戌 女性」という調べ方も多いので、ここで扱っておきます。
男性について語られること・女性について語られること
男性については行動力や責任感、女性については芯の強さや面倒見のよさ、という形で説明されることがあります。ただ、これは「そう説明されることがある」という範囲です。
同じ甲戌なのに説明が分かれるのは、干支そのものに男女の区別があるからではありません。書き手が読者を想定して書き分けているだけ、と考えるのが妥当です。
なぜ男女で書き分けられてきたのか
古典が書かれた時代には、男女で担う役割が大きく分かれていました。その時代の前提が説明に残っているだけなので、現代の生き方に当てはめて決めつけないでください。
「甲戌は異常干支」と書かれているのを見たら

検索すると「異常干支」という言葉が出てくることがあります。語感が強いので、まず落ち着いて位置づけを確認しましょう。
異常干支とは
異常干支は、算命学の一部で使われている分類名です。特別な個性を指す文脈で使われることが多く、良し悪しを決める言葉ではありません。
流派によって扱いが異なる
そもそも、どの干支を異常干支とするかは流派によって説明が違います。共通の定義があるわけではない、という前提で読んでください。
四柱推命の古典に出てくる用語でもないため、四柱推命のサイトと算命学のサイトでは扱いがまったく違います。書かれていなかったからといって、情報が足りないわけではありません。
分類名だけで自分を決めつけない
「異常」という語感から不安になる必要はありません。分類名は、その人の生き方を決めるものではありません。
甲戌の年・月・日はいつ?

干支は年・月・日に割り当てられます。それぞれ指すものが違うので、順に整理します。
甲戌の年
甲戌の年は60年ごとに巡ります。近いところでは1934年と1994年が甲戌の年にあたり、次は2054年です。
ただし、年の干支は元日ではなく立春を境に切り替わるという考え方が四柱推命では一般的です。1月や2月初旬の生まれの方は、前年の干支になる場合があります。
甲戌の月・甲戌の日
月にも日にも干支が割り当てられています。日の干支は60日に一度巡ってくるので、年より頻繁に「甲戌の日」がやってきます。
月の干支は、節入り日を境に切り替わる点に注意が必要です。月初ではなく、暦の上の節目で区切られるためです。
年柱・月柱・日柱で意味の取り方が変わる
一般に、年柱は生まれ育った環境、月柱は社会との関わり、日柱は本人の性質として読まれることが多いとされます。同じ甲戌でも、どの柱に出ているかで読み方が変わります。
甲戌をもっと知りたいときの調べ方

ここまでの内容を、自分の命式に当てはめてみる手順を書いておきます。
自分の日柱を調べる
生年月日から命式を出せる無料のツールが公開されています。まずは自分の四柱を出して、どの柱に甲戌があるかを確認してください。
相手の干支を調べて、関係に当てはめてみる
気になる相手の日柱が分かったら、干合・支合・三合・冲のどれに当たるかを見てみます。結論を探すより、関係の名前が分かるほうが応用が利きます。
占いとの向き合い方
干支の解説は、自分や相手を理解する手がかりの一つです。医療・法律・お金に関わる重大な判断は、占いではなく各分野の専門家にご相談ください。
誰かに読み解いてもらいたいとき
相手の干支との関係を調べてみたものの、良い悪いの書き方がサイトごとに違って迷ってしまう——干支の相性を調べていると、たいていここでつまずきます。命式全体を見て説明してもらったほうが早い、という場面です。
電話占いヴェルニの場合、四柱推命を扱う占い師が在籍しており、鑑定料は1分180円〜600円(税込)で占い師ごとに異なります。新規登録特典があります(内容・条件は公式サイトでご確認ください・執筆時点)。
よくある質問
※本記事の甲戌(六十干支)の解釈は伝統的な解釈・心理的な観点に基づく一般的な傾向であり、科学的に効果や的中を保証するものではありません。参考の一つとしてお読みください。料金・特典等は執筆時点(2026年8月)の公式サイト情報です。
まとめ:甲戌は「甲(木の陽)」と「戌」が組み合わさった干支
甲戌は六十干支の11番目で、読み方は「きのえいぬ」。納音では甲戌と乙亥をあわせて山頭火とされます。性質については、芯が強い・忍耐強いといった言葉で説明されることが多い干支です。
相性は、干合・支合・三合・冲という関係の名前を覚えておけば自分で読めます。冲は良し悪しの判定ではないので、分類名だけで不安にならないでください。