好きでもない、むしろ関わりたくない相手が夢に出てくる。好きな人の夢なら分かるのに、なぜよりによってこの人なのか——この理不尽さが、この夢のいちばん納得しにくいところだと思います。
本記事はまず、その理不尽さを解くところから始めます。鍵になるのは好き嫌いではなく、日中どれだけその人を意識せざるを得なかったかという量のほうです。


【一言でいうと】嫌いな人が夢に出てくるのは、日中その人を意識せざるを得なかった量のあらわれとして語られてきた

相手からの働きかけとして読まれてきた夢ではありません。読み分けに使うのは、好意の軸ではなく意識の量の軸です。
先に断っておくと、当メディアは「相手の生霊が来ている」といった説明を事実として断定しません。
この記事の要点
- 夢に出る/出ないは、好意の有無ではなく意識の量で語られてきた
- 避けようとするほど意識は増える、という日常の現象が背景にある
- 生霊や念といった説を、事実として断定はしない
- 対処は精神論ではなく、生活の手順のほうで組み立てる
自分が嫌われる側だった方は別の記事へ
自分が誰かに嫌われる場面が中心だった方は、別の記事のほうが合います。
自分が嫌われる側だった場合は、当メディアの友達に嫌われる夢の意味をご覧ください。本記事は、自分が相手を嫌っている側のケースに限定します。
嫌いな人ほど夢に出るのはなぜか【意識の量という考え方】

上の図のように、好意の軸と意識量の軸は別のものです。夢に出やすいかどうかを決めているのは、縦の好意ではなく横の意識量のほうだと語られてきました。
編集部では、対人場面を扱う解説を横断して読み、なぜ出てくるのかに触れている記述を集めて整理しました。
避けようとするほど意識は増える
苦手な相手ほど、鉢合わせしないように動線を考えたり、発言に気をつけたりします。避けるという行為自体が、その人を考える時間を増やしています。
好きな人より嫌いな人のほうが頭を占める時間が長い、ということは十分に起こります。
気にかかる事柄が場面になるという古い考え方
気にかかっている事柄が場面として現れる、という考え方が古くからあります。この枠組みでは、快か不快かは問われません。
ただし、この考え方が確かめられたことはありません。
身構えた場面が眠っている間に再生されるという説明
身構えたまま過ごした場面が、眠っている間にもう一度なぞられるという説明があります。この見方では、夢は昼間の身構えの続きとして見られます。
この説明にも裏づけはありません。どちらを採っても、次の対処は同じ形で立てられます。
意識量で考えると理不尽さが解ける
好きでもない相手が出てくることに、意味を探す必要はありません。出てきたのは、それだけ考える時間を取られていたからだと考えるほうが筋が通ります。
この見方を採ると、次の対処も立てやすくなります。
【同性の場合】職場・親戚・ママ友など同性の苦手な人が出てくる夢

検索されている組み合わせの中で、いちばん多いのがここです。共通しているのは、簡単には離れられない関係だということです。
4つに分けて見ます。なお、縁を切るべきといった行動の指示はしません。
職場・学校の同性
週に何日も顔を合わせる相手です。会話の内容まで場面に出てくることがあります。
視界に入る回数がそのまま意識量になる、いちばん分かりやすい型です。実際に職場で困りごとがあるなら、それは夢占いの範囲外なので、勤務先の相談窓口や公的な相談先を頼ってください。
親戚・義理の家族
会う頻度は低いのに、会う前後の期間だけ濃く意識する相手です。行事の予定が近い時期に見やすくなります。
予定の前に出てくる場合、意識量が上がっている時期だと考えると納得しやすくなります。
ママ友・地域の付き合い
関係を切ると生活に影響が出るぶん、気の使い方が細かくなる相手です。会話の言い回しまで考えてしまうことがあります。
気を配る量が多い関係ほど、場面に出やすいと説明されます。相手を悪く言えない場ほど、考える時間は増えていきます。
かつて関係がこじれた相手
もう会っていないのに出てくる形です。当時の場面がそのまま再生されることもあります。
記憶として残っているものが呼び出されている状態として語られてきました。今も嫌っている証拠としても、和解の予告としても読みません。
会わなくなってから何年も経っているのに出てくる、という報告もあります。年数と意識量は、必ずしも比例しません。
【異性の場合】苦手な異性が出てくる夢

異性が相手の場合、「本当は好意がある証拠」という読み方を目にすることがあります。ここではその扱い方も含めて書きます。
3つに分けます。
職場の苦手な異性
同性の場合と構図は同じで、視界に入る回数が意識量になります。指示や依頼のやり取りが場面に出ることもあります。
関係の性質より、接する頻度のほうが効いていると考えるほうが自然です。
異性が出てくると恋愛の文脈で読みたくなりますが、この夢の軸は好意ではなく意識の量のままです。
過去に嫌な思いをさせられた相手
会っていないのに出てくる形です。当時の言葉が場面に混ざることもあります。
整理しきれていない記憶として語られてきました。忘れられない自分を責める必要はありません。
嫌いなはずなのに好意的な場面だった
夢の中では普通に話していた、笑っていたという形です。目が覚めてから気持ち悪さが残ります。
これを「本当は好意がある証拠」と読む説明がありますが、当メディアはそう語られることがある、という紹介にとどめます。あなたの感情を、夢の内容から決めることはできません。
夢の中で相手と何をしていたかで変わる読み方

意識量の枠組みが分かったら、次は場面です。同じ相手が出ていても、何をしていたかで語られ方が変わります。
夢の中で起きていたことに近いものを、一つだけ選んでください。
喧嘩した・言い返した
夢の中で言いたいことを言えていた形です。すっきりした感覚が残ることもあります。
言い争いの場面そのものの読み方は、当メディアの喧嘩する夢の意味で扱っています。
普通に会話していた
当たり障りのないやり取りをしていた形です。内容は覚えていないことがほとんどです。
日常の場面がそのまま再生された状態として読まれます。特別な意味を探さなくて大丈夫な型です。
内容を思い出せないこと自体が、この型の特徴でもあります。
なぜか仲良くしていた
現実ではありえない距離感で接している形です。いちばん納得しにくい型でもあります。
関係が良くなる予告としては読みません。緊張していた関係が、夢の中では別の形をとっただけと考えるほうが無理がありません。
お互い無言だった
同じ空間にいるのに何も起きない形です。気まずさだけが続きます。
関わりを持たずに済ませている状態として語られてきました。何も起きないこと自体に、悪い意味は置かれていません。
「相手の生霊」「相手が想っている」という説をどう受け取るか

この夢を調べると、必ず出てくる説があります。ここでは、その説を採ることの実害まで書きます。
不安を増やすために書く章ではありません。
そう語られてきたこと自体は事実
夢に出てきた相手が、こちらを強く想っているからだ、という説明は古くから伝わっています。そう語られてきたこと自体は、事実として書けます。
ただし、それが起きているかどうかは確かめられません。
その説を採ると、相手を余計に意識することになる
相手が念を向けている、と考えると、その相手のことを一日中考えることになります。意識量が増えれば、夢に出る回数はむしろ増える方向に働きます。
説明として採るかどうかは自由ですが、この副作用は知っておいてください。
詳しい定義は別の記事にあります
言葉そのものの背景を知りたい方は、当メディアの生き霊とは何かと夢に出てくる人と相手の気持ちで整理しています。
本記事では、これ以上その説を展開しません。お祓いや浄化のための出費をすすめることもありません。
怖がらせる方向の説明ほど、読んだあとに何かを買わせる流れへつながりやすい点にも注意してください。
繰り返し夢に出てくるときにできること

気にしなければいい、では解決しません。ここでは実行できる手順だけを並べます。
どれもお金はかかりません。
寝る前にその人の話題に触れない
就寝前にやり取りの履歴を見返したり、その人の話を誰かとしたりすると、意識量が上がった状態で眠ることになります。
寝る前の1時間だけ、その話題から離れると決めるところから始めてみてください。
完全に断つ必要はありません。時間帯を決めるだけで十分です。
翌日その人と会う予定を先に書き出す
いつ、どこで、何の用件で会うのか。これを寝る前に書き出しておくと、頭の中で繰り返し確認する回数が減ります。
書き出す先が決まっていると、考える作業を手放しやすくなります。
起きたら夢の内容を書き留めて閉じる
誰が出てきたか、何をしていたか、目が覚めたときの気分。この3行だけ書いて閉じてください。
読み返すと記憶が濃くなるので、次に見たときだけ見比べれば十分です。
眠りそのものが気になる場合
夢をよく覚えている、夜中に目が覚めるといった状態が続くなら、それは医療の領域の話です。自己判断せず医療機関で相談してください。
医療・法律・お金に関わる重大な判断は、占いではなく各分野の専門家にご相談ください。
嫌いな人が夢に出てくることについてよくある質問
現実で距離が取れない相手を抱えているときは

顔を合わせずに済む時間まで夢に持ち込まれると、休んだ実感が持てないまま朝が来ます。相手が身内や職場の人だと、誰に話しても角が立つ気がして言葉にしにくい。
関係者を一人も知らない相手のほうが、かえって具体的に話せることがあります。その相手が何を考えているのか気になって離れないという方は、当メディアのあの人の気持ちを占うときの考え方もあわせてどうぞ。
関係者を一人も知らない相手に話したい方は、当メディアの電話占いおすすめ8社の比較で、在籍している占い師の数と受付時間から選んでみてください。
※本記事の夢の解釈は伝統的な解釈・心理的な観点に基づく一般的な傾向であり、科学的に効果や的中を保証するものではありません。参考の一つとしてお読みください。
まとめ|嫌いな人の夢は「意識の量」から読み分ける
嫌いな人が夢に出てくるのは、相手からの働きかけではなく、日中その人を意識せざるを得なかった量のあらわれとして語られてきました。避けようとするほど、意識は増えていきます。
そのうえで、夢の中で何をしていたかを見てください。言い返していたのか、普通に話していたのか、無言だったのか。仲良くしていたとしても、関係が良くなる予告としては読みません。
対処は生活の手順で組み立てるのがおすすめです。寝る前にその話題から離れ、翌日の予定を書き出しておく。上司との場面が中心だった方は上司に怒られる夢の意味もあわせてご覧ください。