解説付きのホロスコープを作成したのに、肝心の円の図がまったく読めない——。文章のほうには「太陽が◯◯座の第◯ハウス」と書いてあるのに、目の前の絵のどこがその太陽なのか分からない。記号と線がびっしり描かれていて、どこから見ればいいのか手がかりがない。
そんな状態で止まっている方は少なくありません。
この記事は、円の図そのものを引ける形に整理した見取りの辞典として作りました。記号の意味を語る前に、まず自分の画面を指でなぞる順番——外周・内側の番号・中の記号・中央の線——で並べています。編集部が主要な解説を横断して確認し、記号と読み方の対応をまとめました。


【一言でいうと】解説付きホロスコープの図は何を見ればいい?

円の図は、外周=12サイン/内側の番号=12ハウス/円の中に置かれた記号=天体/中央を横切る線=アスペクト(天体同士の角度)という4つの層でできています。この4層の区別さえつけば、あとは記号を引くだけの作業になります。
最初に探すとよいのは、太陽・月・アセンダントの3つです。解説文でもいちばん分量が割かれている項目なので、図と文章を結びつける足がかりになります。
この記事で分かること
- 円の図を外側から4層に分けて見分ける手順
- 天体・サインの記号を引ける対訳表と、Rや度数の読み方
- 中央の線(アスペクト)が何本も引かれている理由と色分けの見方
- 上半分・下半分、左右、エレメントと三区分の偏りがどう語られるか
- 二重円・三重円が何を重ねた図なのか
解説付きの図に描かれている4つの層

ホロスコープの円は、外側から内側へ向かって情報が重なっています。まずこの重なりを分けて見ることが、読めるようになる最短の道です。
いちばん外側の帯が12サインです。円周を30度ずつ12等分した区画で、それぞれに牡羊座から魚座までの記号が並びます。区画の幅はどのサインも等しく30度で固定されており、ここが変わることはありません。
その内側にある1〜12の番号が12ハウスです。こちらは人生のどの場面かを示すとされる区画で、外周のサインとは別の区切り方をしています。番号は反時計回りに増えていきます。
円の内部に散らばっている記号が天体です。太陽・月から冥王星まで、それぞれ固有の記号で描かれ、外周のどのサイン、内側のどのハウスに入っているかで読まれます。
中央を横切る直線がアスペクトです。天体同士が何度離れているかを示すもので、特定の角度に近いときだけ線が引かれます。線の数は表示設定によって増減します。
まだ図を出していない場合の手順は、当メディアの無料ホロスコープの作り方にまとめています。
天体の記号の対訳|図の中の記号がどれか分かる表

自分の図に描かれている記号を、下の表で引いてください。意味の詳しい解説はあえて省いています。ここは記号から名前にたどり着くための道具として使ってください。
| 記号 | 名前 | どの層のものか |
|---|---|---|
| ☉ | 太陽 | 天体 |
| ☽ | 月 | 天体 |
| ☿ | 水星 | 天体 |
| ♀ | 金星 | 天体 |
| ♂ | 火星 | 天体 |
| ♃ | 木星 | 天体 |
| ♄ | 土星 | 天体 |
| ♅ | 天王星 | 天体 |
| ♆ | 海王星 | 天体 |
| ♇ | 冥王星 | 天体 |
| ASC | アセンダント | 感受点(1ハウスの起点) |
| MC | エムシー(中天) | 感受点(10ハウスの起点) |
| DSC | ディセンダント | 感受点(7ハウスの起点) |
| IC | アイシー | 感受点(4ハウスの起点) |
| ☊ | ドラゴンヘッド | 計算上の点 |
| ⚷ | キロン | 小惑星 |
それぞれが何を表すとされるかは、当メディアの西洋占星術の基礎で扱っています。月の記号を見つけたら月星座の見方、太陽との違いが気になったら太陽星座と月星座の違いもあわせてご覧ください。
逆行を示すRの記号
天体の記号のとなりに小さく「R」または「℞」が添えられていることがあります。これは逆行を示す記号です。地球から見たときに、その天体が普段と逆方向へ動いているように見える期間に生まれた場合に付きます。
実際にその天体が逆向きに公転しているわけではなく、地球との速度差による見かけ上の現象です。逆行の記号が付いていること自体を悪い知らせとして読む必要はなく、その天体の働きが内側へ向かうと語られることが多い、という程度の位置づけで扱われています。
度数(◯◯座◯度)の読み方
天体の記号の近くに「15°」のような数字が書かれていることがあります。これは、その天体が入っているサインの何度目の位置にあるかを示しています。各サインは30度分の幅があるので、0度から29度までの値をとります。
分(′)まで表示されている場合、1度は60分に分けられます。「15°42′」なら、そのサインの15度42分の位置という意味です。度数はアスペクトの判定に使われる数値でもあるため、線がなぜそこに引かれているのかを確かめたいときに見ることになります。
サインの記号とハウス番号の見分け方

外周の記号と内側の番号を混同すると、解説文とまったく噛み合わなくなります。外周は記号、内側は数字と覚えるのが手っ取り早い区別です。12サインの記号は次のとおりです。
| 記号 | サイン名 | 並び順 |
|---|---|---|
| ♈︎ | 牡羊座 | 1番目 |
| ♉︎ | 牡牛座 | 2番目 |
| ♊︎ | 双子座 | 3番目 |
| ♋︎ | 蟹座 | 4番目 |
| ♌︎ | 獅子座 | 5番目 |
| ♍︎ | 乙女座 | 6番目 |
| ♎︎ | 天秤座 | 7番目 |
| ♏︎ | 蠍座 | 8番目 |
| ♐︎ | 射手座 | 9番目 |
| ♑︎ | 山羊座 | 10番目 |
| ♒︎ | 水瓶座 | 11番目 |
| ♓︎ | 魚座 | 12番目 |
12星座そのものの並びや基本的な特徴は、当メディアの12星座一覧にまとめています。
ハウスのほうは、円の左側の水平位置から始まって反時計回りに1、2、3……と進みます。1ハウスの起点がアセンダント、10ハウスの起点がMCです。この2点は図の中でも特に目立つように描かれることが多く、区画の境界線が太かったり、ASC・MCという文字が添えられていたりします。
サインとハウスが1つずつずれて見えるのはなぜか
1ハウスが牡羊座から始まっていない、2ハウスの区画に2つのサインがまたがっている——こうした見え方に戸惑う方がいます。これはサインの区切りとハウスの区切りが別々の基準で決まっているからです。
サインは春分点を起点に30度ずつ機械的に区切られますが、ハウスは生まれた瞬間の東の地平線(アセンダント)を起点に区切ります。生まれた時刻と場所によってアセンダントの位置が動くため、両者はほとんどの場合ずれます。ずれているのが正常で、きれいに重なるほうが例外です。
なお、ハウスの区切り方には複数の計算方式があり、どれを採用するかで区画の幅も変わります。そのため方式が違うサイトで出し直すと、天体が入るハウス番号が1つずれて見えることもあります。
中央の線(アスペクト)の色と種類の見分け方

円の中央に何本も引かれている線は、天体同士が特定の角度で並んでいることを示しています。あらゆる組み合わせに線が引かれるわけではなく、決まった角度に近いときだけ結ばれます。主要なものは次の5種類です。
| 角度 | 呼び名 | どう語られるか |
|---|---|---|
| 0度 | コンジャンクション(合) | 2つの働きが重なると語られる |
| 60度 | セクスタイル | 穏やかに助け合うと語られる |
| 90度 | スクエア | 緊張が関係を動かす力として語られる |
| 120度 | トライン | 自然に噛み合うと語られる |
| 180度 | オポジション(衝) | 向かい合って引っ張り合うと語られる |
90度や180度は「凶角」と呼ばれることがありますが、当メディアではその言い方を使いません。緊張のある配置は、物事を動かすきっかけとして語られることも多く、良し悪しで固定して読むほうが実態から離れるためです。
線の色分けはサイトごとに違います。赤と青で分けるところ、実線と点線で分けるところ、角度ごとに別の色を割り当てるところがあります。自分が見ている図の凡例を確認するのがいちばん確実です。
凡例は図の下や横に小さく置かれていることが多くあります。
マイナーアスペクトを表示すると線が増える理由
設定に「マイナーアスペクトを表示」という項目があるサイトでは、これをオンにすると線が一気に増えます。30度・45度・72度・135度・150度といった、主要5種以外の角度も判定の対象に加わるからです。
また、何度までのずれを「その角度とみなすか」という許容の幅(オーブ)の設定によっても線の本数は変わります。読みにくいと感じたら、まずマイナーアスペクトを非表示にして主要5種だけにすると、図の見通しが良くなります。設定による結果の揺れそのものは、それだけで一本の記事になる範囲なので、ここでは線の増減の原因として押さえておいてください。
カイト・グランドトラインなど図形の名前
複数のアスペクトが組み合わさって、円の中に三角形や凧のような形が浮かび上がることがあります。こうした形には名前が付いていて、解説文に登場することがあります。
3つの天体が120度ずつで正三角形になるものをグランドトライン、そこにもう1天体が加わって凧の形になるものをカイトと呼びます。4天体が90度ずつで正方形を作るものはグランドクロス、2つのスクエアと1つのオポジションでT字になるものはTスクエアです。名前が付いているからといって特別視する必要はなく、線の組み合わせを呼び分けるための便宜的な言葉と考えてかまいません。
天体が上半分・下半分に偏っているとどう語られる?

自分の図を眺めて、天体が上のほうにばかり集まっている、あるいは下に固まっている、と気づく方は多くいます。この上下は、アセンダントとディセンダントを結ぶ横の軸で分けられます。
上半分は、生まれた瞬間に地平線より上にあった空にあたります。占星術では社会や外向きの場面と結びつけて語られることが多い領域です。下半分は地平線より下、つまり足元の側で、私的な場面や身近な関係と結びつけて語られます。
ここで強調しておきたいのは、上下は優劣の話ではないということです。上半分に偏っているから社会で成功する、下半分だから内向的、といった読み方は当メディアではしません。あくまで重心がどちら寄りに置かれているか、という見立てにとどまります。
片方に偏っていること自体は珍しくもありません。
左半分・右半分(東西)の偏り
縦の軸で分けた左右も語られます。アセンダント側にあたる左半分は自分から動く場面、ディセンダント側の右半分は相手や状況とのやりとりの場面、と結びつけて語られるのが一般的です。
こちらも同じで、左が能動的で優れている、右が受け身で劣っている、という話ではありません。どちらの側に天体が多いかは、そのまま性格の良し悪しにはつながらないという立場で読んでください。
天体がひとかたまりに集まっている/円全体に散っている
天体が円の一区画にぎゅっと集まっている図もあれば、12サインにまんべんなく散っている図もあります。集まっている場合はその領域にテーマが集中していると語られ、散っている場合は関心が広く分かれていると語られます。
どちらが良いという評価は付きません。集中している人が一点集中型の人生を送るわけでも、散っている人が飽きっぽいわけでもなく、あくまで図の見た目を言葉にしたものです。
医療・法律・お金に関わる重大な判断は、占いではなく各分野の専門家にご相談ください。
エレメントと三区分(活動・固定・柔軟)の偏りの見方

上下左右のほかに、12サインを性質でグループ分けして数える見方があります。縦の分け方がエレメント(火・地・風・水)、横の分け方が三区分(活動・固定・柔軟)です。下の表で、自分の天体が入っているサインがどこに位置するかを確かめられます。
| 活動 | 固定 | 柔軟 | |
|---|---|---|---|
| 火 | 牡羊座 | 獅子座 | 射手座 |
| 地 | 山羊座 | 牡牛座 | 乙女座 |
| 風 | 天秤座 | 水瓶座 | 双子座 |
| 水 | 蟹座 | 蠍座 | 魚座 |
数え方はごく単純です。自分の図にある天体を一つずつ見て、そのサインが表のどのマスに当たるかを数えていくだけです。10天体で数えれば、どの行・どの列に寄っているかが見えてきます。
数え終わったら、多いところと少ないところを書き出しておきましょう。ただしここでも、火が多いから情熱的、水がゼロだから感情がない、といった断定はしません。ゼロの区分があること自体はよくあることで、そこが欠落しているという読み方は取らない立場です。
数えた結果は、解説文を読むときにどの記述が自分に関わりが深いかを見当づける材料として使ってください。
二重円・三重円は何を重ねた図?

作成サイトで「二重円」「三重円」という選択肢を選ぶと、円が入れ子になった図が出てきます。中心の円と外側の円で、それぞれ別の情報が描かれている状態です。何と何を重ねているかは、図の種類によって決まっています。
| 図の種類 | 何を重ねているか | 円の数 |
|---|---|---|
| 出生図(ネイタル) | 生まれた瞬間の空だけ | 1重 |
| 経過図(トランジット) | 出生図+現在または指定日の空 | 2重 |
| 相性図(シナストリー) | 2人分の出生図 | 2重 |
| 進行図(プログレス) | 出生図+進行させた図 | 2重 |
| 3種の重ね | 出生図+進行図+経過図など | 3重 |
混乱しやすいのは、二重円という言葉だけでは相性図なのか経過図なのか区別がつかない点です。作成画面でどのメニューを選んだかを思い出すか、図の凡例に書かれた名称を見るのが早い確認方法になります。2人分を重ねた図をどう読むかは、当メディアのホロスコープの相性の見方で扱っています。
図が読めても解説が腑に落ちないときは

記号が引けるようになり、線の種類も分かり、偏りも数えられた。それでも「で、これが自分の毎日とどうつながるのか」が結びつかないまま残ることがあります。図の読解と、自分の生活の実感とのあいだには、どうしても距離があるからです。
この距離を埋めるには、図を前に置きながら誰かと言葉を往復させるのが手っ取り早い方法の一つです。電話占いヴェルニのように西洋占星術を扱う鑑定士が在籍するサービスなら、自分の図の特徴を伝えたうえで、今気になっている場面に引き寄せて話してもらえる場合があります。急いで申し込むものではないので、図は読めるのに実感に届かないと感じたときに思い出していただければ十分です。
サービスの選び方は、当メディアの電話占いおすすめ比較にまとめています。
解説付きホロスコープの図についてよくある質問
※本記事のホロスコープの解釈は伝統的な解釈・心理的な観点に基づく一般的な傾向であり、科学的に効果や的中を保証するものではありません。参考の一つとしてお読みください。記載内容は執筆時点(2026年8月)に確認できた一般的な解説にもとづいています。
まとめ|図は4層に分けて見れば読める
解説付きのホロスコープで表示される円は、外周の12サイン、内側の12ハウス、円内に置かれた天体記号、中央のアスペクト線という4つの層でできています。この分け方を頭に入れてから見ると、びっしり描かれていた情報が急に整理されて見えるようになります。
記号は対訳表で引き、Rが付いていれば逆行、数字が添えられていれば度数。線は主要5種の角度から見分け、多すぎるならマイナーアスペクトを非表示にする。ここまでできれば、解説文のどの記述が図のどこを指しているかがたどれるようになります。
上下・左右の偏りやエレメントの数え方も紹介しましたが、いずれも優劣ではなく重心の置きどころとして語られるものです。自分の図に何が多くて何が少ないかを知ることは、解説文を読むときにどこから読むかを決める助けになります。まずは太陽・月・アセンダントの3つの記号を、自分の円の中から探してみてください。